五月人形とこいのぼり 誰が買う?端午の節句の食べ物は?
こどもの日というと、=ゴールデンウィーク=連休というイメージですが、本来は「端午の節句」といって、男の子の節句なんですよね。
3月3日のひな祭りにお雛様を飾るように、こどもの日には五月人形や兜、こいのぼりを飾りますが、これって、どっちも必要なんでしょうか?
雛人形が嫁の実家で買うものというのは一般的ですが、男の子の節句のものはどっちが買うのが正解なんでしょうか?
五月人形(武者人形)は何故飾るの
五月人形とは別に、鎧や兜だけを飾ることもありますが、鎧は兜は、戦場で武士の身を守るためのもの。
子供を災いから守るようにとの願いを込めて、また有名な武将が身につけたアイテムを飾って、出世を願うために飾ります。
雛人形と同じように、武者人形は子供の厄を引き受けてくれるとされています。
武者人形以外に、たくましく育つようにと熊に乗った金太郎や、弁慶、
文武に猛るようにとの思いから牛若丸なども飾られます。
こいのぼりは何故飾るの?
鯉というのは、滝を登る習性がある魚です。
中国では、滝を登り切った鯉は竜になるといわれていて、鯉は出世の象徴。
江戸時代m武家では男の子が生まれると初節句に幡を上げるならわしがあったのですが、鯉を幟(のぼり)にすることで、出世を願うという意味をこめて、飾られるようになりました。
五月人形も鯉のぼりも、子供の厄除けと出世を願って飾るものなんですね。
でも、歴史的には五月人形のほうが古いのです。
また、最近の住宅事情では、1戸建てで鯉のぼり用のポールをたてるのもなかなか難しいのが現状。
仮に建てれたとしても、都会の1戸建てだと、泳いだ鯉のぼりが隣家の敷地にまたがって、迷惑にもなりかねません。
ただ、男の子としては、五月人形よりも、兜か鯉のぼりのほうがおもちゃ感覚としては喜ぶみたいですね。
そういえば、昔は新聞紙で作った兜をかぶって、プレスチックの刀でチャンバラごっこなんかしてましたっけ。
五月人形が、お雛様と同様に子供の厄を引き受けてくれるアイテムとなるのだから、どっちかだけというと五月人形だけが正解といえそうです。
正式な五月人形の飾りだと3段目の一番右に、吹き流しと小さな鯉のぼりを対で飾りますので、こいのぼりも五月人形も両方飾るという形になりますね。
五月人形は誰が買うの?
お雛様は嫁の実家だから、五月人形は旦那の実家。
と、思っていたら、ほとんどの地域がこれも嫁の実家というのが習慣のようです。
嫁の実家は大変ですね。
でも、地域によっては五月人形は母方の祖父母、
こいのぼりは父方の祖父母、というところもあります。
嫁の実家が用意することを前提として、念のため父方の実家にお伺いを立てて聞いてみるのが一番いいですね。
夫に直接聞いてもらうとよいでしょう。
五月人形の飾り方
屏風 ┌------- --┐
| |兜| |
| 弓 |鎧| |
| 篝火| |篝火 |
---------------------------------------
|軍扇|陣太鼓|陣傘|
----------------------------------------
|吹き流し|お供え物|菖蒲|お供え物|鯉のぼり|
端午の節句の食べもものは?
端午の節句といえば。、「柏餅」と「ちまき」
柏餅は柏の葉でつつんであるお餅。
柏の葉っぱは、新しい葉が出てこないと、古い葉が落ちないので、
子供が生まれるまで親は死なない、家が絶えることがないという子孫繁栄の意味を込めての縁起物です。
また「柏手をうつ」という言葉があるように、柏の木には神様が宿っているといわれています。
関西地方では、柏餅よりもちまきを食べる家庭が多いのですが、
本来は中国のもので、子供が無事に育つように魔除けや邪気を払うという意味があります。
本来は茅(かや)で包んだものでしたが、今は笹の葉でつつんでいます。
出世魚といわれる、ブリやスズキ、その他にこの時期が旬のカツオも端午の節句の食べ物です。
雑学うんちく
端午の「端」には、「始まり」という意味があります。
端午の「午」には、「午の日」を現しています。
つまり、「月の始めの午の日」
そして、5月というのが午の月。
午の月の午の日というのが、5月5日なんですね。